日本発のミルクレープを世界に!

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LadyM Beverly Hills

久しぶりに雑誌の取材に行ってきました。

ロサンゼルスのトレンド先端エリアに昨年オープンしたLADY M Confectionsというパティスリーです。ミルクレープ、ミルフィーユ、苺のショートケーキ、モンブランといった、日本人が愛してやまないタイプのケーキがずらりと勢ぞろいしたお店で、日本のケーキと同じ繊細で甘すぎない味を実現しています。

もう日本人なら、涙を流して喜びたくなっちゃう!

ミルクレープ

目玉商品は20枚のクレープを重ねてつくったミルクレープ。自分でも作ったことあるから分かるんだけど、これ本当に手間隙かかるのよね。ちなみに「千枚のクレープ」という意味を持つmille crepeは、日本で発明されたって知ってましたか?東京が発祥の地で、フランスにはないそうです(笑)

アメリカでミルクレープを知っている人はごく少数ですが、この国にミルクレープを最初に紹介した人は松久信幸氏だと思います。同氏の経営するMatsuhisaやNobuといったお店のデザートでミルクレープを出していて、そこから暖簾わけしたシェフが経営するお店でも見かけることがあります。

ミルフィーユ

個人的には正統派のミルフィーユに歓喜!万歳!だってまず自分で作るのは無理だもの。次回は抹茶のミルクレープ、バナナのミルフィーユ、モンブランあたりを試してみたいところです。

LADY M Confectionsはまるで日本のケーキ屋さんそのままです。それもそのはず、ミルクレープのパイオニアとして知られる東京・南麻布のペーパームーンというお店が、2004年にニューヨークに出店したパティスリーだったからです。

ジャパンスタイルのケーキは、マンハッタンでそこそこ注目されたらしいのですが、経営が行き詰っていたといいます。そんな時、あるアメリカ人ビジネスマンがLADY Mを買い取って経営を立て直すことになりました。同店がニューヨークで大ブレイクし、2店舗目、3店舗目と店を増やし、韓国やシンガポールにも進出するようになったのはそれからです。

そして昨年、待望の西海岸一号店を開店。それがビバリーヒルズ近くの私が取材に行ったお店です。日本人女性がエグゼクティブシェフをしています。

砂糖どっさりの激甘ケーキが好きなアメリカ人ですが、LADY Mにできる行列を見ていると、アメリカ人の味覚も少しは洗練されてきたのかも、と感じます(上から目線で、笑)。昨年の開店以来、地元のメディアは競うようにLADY Mを取り上げていますし、インターネットやソーシャルメディアでも大きな話題となっています。

結果的に、アメリカ人が経営するようになって良かったんだと思います。日本的なケーキのスタイルをそのままに、アメリカ流のビジネス手法でここまで広めることができたのだから。せっかくケーキがおいしくても、それがアメリカに住む一部の日本人だけに食されるのでは意味がありません。

もとはフランスの製菓技術だけど、日本は次々と独自のケーキを生み出して、新たな食文化を世界に輸出するまでになりました。そう、日本が誇れる食文化は和食だけではないのです。これからは製菓も世界を目指して頑張って欲しいです!

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